脂性肌に起こりがちなトラブルといえば、どのようなものを思い浮かべますか?毛穴に詰まったように見える「白ニキビ」や、それが膿を持って腫れてしまう「赤ニキビ」、
Tゾーンに脂が浮いてしまう「テカり」や「べたつき」、毛穴が広がって目立つ「角栓」などでしょう。
白ニキビと赤ニキビについてですが、「白ニキビ」は過剰な皮脂が毛穴に詰まって固まった状態で、詰まった皮脂がさらにアクネ菌という細菌に感染し炎症を起こした状態が「赤ニキビ」です。そして、ニキビほどは目立ちませんが、皮脂が詰まって
Tゾーンなどの毛穴が広がったり黒ずんだりしている状態が「角栓」です。
脂性肌に効果的なスキンケア方法
前述したように脂性肌のお悩みは、主に皮脂分泌が過剰になることで起こる毛穴詰まりが原因となるトラブルが中心です。したがって、脂性肌のお悩みに適したお手入れ方法は「毛穴の詰まりを解消し、毛穴を引き締める」スキンケアが大切になるでしょう。まずは毛穴の中の汚れをしっかりと落として清潔に保ち、次に開きがちな毛穴を引き締めて詰まりにくい状態にすることで、ニキビやテカりが気にならない肌状態をめざしましょう。
ニキビや
Tゾーンのべたつきを抑えるスキンケア商品と聞いて、殺菌成分が配合された洗顔料や肌を引き締めるスーッとした感触の化粧水などを連想する方も多いでしょう。もちろんそれらも脂性肌に大切なお手入れですが、大人の脂性肌にはさらに一歩進んで、毛穴を引き締めて目立たなくし、皮脂の分泌そのものもコントロールする働きを持つ「ビタミン
C誘導体」を取り入れたスキンケア商品を加えることが有用です。
「ビタミン
Cは毛穴を引き締め、ニキビ肌に良い」という話を聞いたことのある方は少なくないはずです。ところが、ビタミン
C(L-アスコルビン酸
)そのものは空気に触れるとすぐに酸化してしまうほか、水に弱く肌に吸収されにくいという欠点を持っています。そこで、現在ではビタミン
Cの代わりに、肌の角層に浸透しやすく、吸収された後でビタミン
Cに変化する「ビタミン
C誘導体」を配合したスキンケア商品が開発されています。
皮脂は油分ですから、酸化しやすいという特徴を持っています。しかも、酸素に長時間触れさせておくことのみならず、紫外線の影響やストレスによっても皮脂の酸化が促進されるといわれています。
過剰な皮脂やニキビにお悩みの脂性肌の方は、肌の殺菌や引き締め効果に加え、ビタミン
C誘導体を配合したスキンケア商品を使用して、積極的に皮脂トラブル対策を行うことが大切です。洗顔で肌を清潔にするだけでなく、スキンケア商品でビタミン
C誘導体をプラスすることで「ニキビやテカりが起こりにくい肌づくり」に向け、一歩攻めたお手入れを始めてみましょう。
脂性肌(オイリー肌)の原因
皮脂の分泌量が多い原因として、もともとの体質が影響しているほか、日頃の生活スタイルが原因になっている場合もあります。
例えば、睡眠不足が続くと交感神経の働きが優位になり、男性ホルモンの分泌が促されます。男性ホルモンは皮脂腺を刺激する働きがあるため、皮脂の分泌量が増えてしまいます。
脂っこい食事も皮脂量を増やす要因のひとつです。脂っこい食事ばかり摂っていると、摂取した脂肪分を分解してくれるビタミン
B2やビタミン
B6が不足して脂肪を分解しきれなくなり、皮脂分泌量の増加につながります。
お通じが不安定な状態も皮脂分泌に影響を与えます。腸内環境が悪化すると善玉菌が減ってしまい、肌の健康に欠かせないビオチンなどのビタミンが作られにくくなり、肌の新陳代謝がうまく行われなくなります。その結果、肌のバリア機能が低下してしまい、肌は皮脂の分泌量を増やして外的刺激から自らを守ろうとするのです。
また、ストレスは体内の活性酸素を増やすといわれています。活性酸素は、ニキビをはじめとする多くの肌トラブルの原因になるとされています。
脂性肌にお悩みの方は、何かと忙しく多くのストレスを抱えていることが、食生活の乱れや睡眠不足を招いている可能性もあるでしょう。毎日のスキンケアでは、皮脂分泌の働きを調整してくれる、ビタミン
C誘導体のような成分が配合されたスキンケア商品を選ぶだけでなく、手間と時間をかけないシンプルケアも心がけてみてください。
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