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最終更新:2024年6月26日
たるみは加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少だけでなく、そのほか乾燥によって肌機能が低下することも大きな原因となります。肌が乾燥すると肌表面のバリア機能が弱くなり、紫外線などの外的刺激を受けやすくなるのです。紫外線によって発生する活性酸素はコラーゲンにダメージを与えてしまいます。
化粧品に配合されるたるみケア成分には、肌表面にしっかり潤いを与えることで、肌が本来持っているハリや弾力を維持する機能をサポートしてくれる働きがあります。また、肌表面がみずみずしく潤うことで垂れ下がっているたるみ毛穴が引き締まり、肌にピンとしたハリが感じられるでしょう。
たるみケア成分を徹底攻略
たるみができる原因
肌は表面にある表皮層と、表皮の下方にある真皮層とに分けられます。真皮を構成している主な成分は、網目状にはりめぐらされたコラーゲンと、それをつないでいるエラスチン、それらの隙間を埋めているヒアルロン酸です。コラーゲンやエラスチンは線維状になっており、健康な状態であれば弾力がありますが、細くなって切れたり緩んだりすると、真皮を支えられなくなります。この状態がたるみです。
たるみの最大の原因は加齢です。長年にわたり積み重なったダメージが、真皮を構成している成分を減少させ、線維を破壊してしまいます。紫外線も肌ダメージの大きな原因です。紫外線にはA波とB波の2種類があり、光老化の原因となるのはUVA波です。
UVA波は真皮層にまで届いて活性酸素を発生させ、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞にダメージを与えます。線維芽細胞が傷つくと、必要な成分が生成されなくなるだけでなく、線維を分解する酵素が過剰に分泌され、肌の弾力を奪ってしまいます。
また、真皮を作る成分の生成には、ビタミンCやタンパク質をはじめとする多くの栄養素が必要です。栄養バランスの悪い食生活を続けていると、必要な栄養素が不足して肌の弾力を保つ成分が作られなくなり、たるみが現れます。
たるみケアのために
たるみを防ぐためには、紫外線対策やバランスの良い食事、質の良い睡眠で、真皮層の線維を元気に保つと同時に、化粧品の使用など、外からのケアも行いたいところです。
真皮層のコラーゲンやヒアルロン酸は、化粧品で直接補うことはできません。しかし、コラーゲンやヒアルロン酸生成を促したり、紫外線ダメージを軽減したりする美容成分の力を借りることで、ハリのある肌の状態を保つ手助けとなります。たるみケアを行う場合は、抗酸化や抗糖化の働きを持つ成分が配合されている化粧品がおすすめです。
線維芽細胞の細胞膜を傷つける活性酸素を除去する働きのことを「抗酸化」といいます。また、糖が体内でコラーゲンなどのタンパク質と結合して固まり、肌の弾力を奪ってしまうなどの糖化現象を防ぐことを「抗糖化」といいます。
フィト発酵エキスをはじめとした植物由来の成分には、抗糖化作用があるとされています。
たるみケアを行う場合は、たるみに働きかける成分だけでなく保湿効果の高いヒアルロン酸やセラミドも配合された化粧品を選び、肌表面の潤いも忘れずに補いましょう。肌の乾燥はあらゆる肌トラブルを招く原因となります。
たるみケア成分について
コラーゲン
人間の体を構成するタンパク質の約30%を占めているコラーゲンは、全身のいたるところに存在しています。細胞同士を結び付けたり、骨を丈夫にしたり、髪や爪を修復したりとさまざまな役目を担っているコラーゲンは、潤いのあるハリ肌を保つためにも不可欠な成分です。
成分としてのコラーゲンは生成方法や特性により、いくつかの種類に分類されます。
トコフェロール
トコフェロールはビタミンEのことで、強い抗酸化力を持つことで知られています。ほかにも血液の循環を改善し新陳代謝を促すなど、美容にうれしい効果が期待できるため、エイジングケアの化粧品によく使われています。肌荒れやくすみ、たるみやシワに働きかける効果も期待でき、毎日のスキンケアに取り入れたい成分です。
フィト発酵エキス
パントエアアグロメランス培養溶解質エキスともいいます。白たかきびを使ってパントエア菌を発酵・培養させ、糖脂質が持つ自然免疫の活性化力を活用して作られた美容成分です。肌の細胞や成長因子に直接働きかけることから、新陳代謝を促してたるみを防ぐだけでなく、美白や保湿にも効果のある成分として期待されています。
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