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最終更新:2024年6月26日
スキンケアで肌のpHを整えることは大切です。 健康な肌は適度な皮脂膜で覆われ、肌の表面は弱酸性に保たれています。このpHバランスが崩れるとアクネ菌や雑菌が繁殖しやすくなり、ニキビや炎症、乾燥などの肌トラブルを引き起こす原因にもなります。皮脂膜は潤いのベールであると同時に、外部からの刺激や雑菌の繁殖を防いでいるのです。 クエン酸はレモンやみかんなどの柑橘類に含まれている酸味成分であり、弱酸性の性質を持っています。pHバランスの調整や収れん作用、角質を柔軟にする働きがあるため、クエン酸はニキビ用の化粧品によく配合されています。
お酢や梅干し、柑橘類を食べたときに「酸っぱい」と感じる酸味成分がクエン酸です。クエン酸自体は無色透明または白色の結晶粉末で、なめると酸味を感じますが、においはありません。自然界に存在する有機酸の一種であり、安全性が高いことから、化粧品や食品添加物として幅広く使用されています。
クエン酸は主にpH調整剤、酸化防止剤、キレート剤として化粧水や乳液などの基礎化粧品やボディーソープ、歯磨き粉などに配合されています。
キレート剤は金属イオン封鎖剤ともいい、品質を劣化させるカルシウムや鉄イオンなどの金属イオンから化粧品を守る安定剤の1種です。
酸化防止剤は、化粧品の酸化を防ぐための成分です。化学合成された石油系の酸化防止剤は、アレルギーやガンを引き起こす可能性があるといわれています。一方クエン酸は、天然成分なので安心して使用できます。
クエン酸が持つpHバランスを整える効能は、肌にとってとても重要です。
肌の1番外側にある角層の上には、天然の汗と皮脂が混ざり合ってできる保護膜があります。保護膜には、水分の蒸発をはじめ、外からの刺激や異物が侵入することを防ぐ働きがあります。これが「お肌のバリア機能」といわれるものです。
この保護膜があることにより肌のpH値が弱酸性に保たれ、常在菌のバランスを整えながら、アクネ菌など有害菌が住みにくい環境を作っています。しかし、肌のpHバランスが崩れアルカリ性に傾いてしまうと、有害菌が繁殖し肌トラブルが起きやすくなってしまうのです。
そのため、化粧品にpHバランスを調整してくれる成分が配合されていると、肌のpHを弱酸性に保つ働きをサポートしてくれるため、肌トラブルを落ち着かせてくれます。
また、クエン酸は化粧品の酸度を一定に保つ調整剤の役目を持つことから、化粧品が酸性に傾きすぎて肌に刺激を与えないようにし、化粧品の成分が分離することも防いでくれます。